今年観た、見た映画ベストあれこれ

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10恋は光

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周りが良い良いと言うので見に行った。うん、良かった。ただ何が良いのかまだ言葉にできない。恋をしている人が光って見えます、という認識がブレる展開が普通にあって普通に良いです。また見ます。

 

9コーダあいのうた

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いろんな意見があるのは知ってますが、エンタメと表現の今のできる限界に達してるのでは。ラストの切れ味も良い。「君は歌う時どんなことを考えているんだ?」

8私ときどきレッサーパンダ

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これも今のエンタメ最前線。したことがない話をしてくれるだけで良いのに、最後の大決戦までやってくれるんですか?!凄すぎます。

7 13人の命

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プロモーションをしっかりやってくれと思うぐらいひっそりプライムで配信してたやつ。ロンハワードでコリンファレルもヴィゴモーテンセンもいるのにほんとに最初は誰も見てなかった。同じことを何度も何度も何度も見せることが必要な映画。 

6女神の継承

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怒涛のライド型恐怖体験。とにかく怖い。怖すぎる。畳み掛けてくる後半に耐えられるか?私は耐えられませんでした。始まる前に死ぬな!扉を開けるな!赤ちゃんを食べるな!

5フレンチディスパッチ

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一回目より二回目の方が良いし、なんなら三回目はもっと良い。今年観た中で一番好きなのはこれ。好きな話は囚人と絵のやつです。おそらくこの先何回も見返します。ウェスアンダーソンで一番好きかも。

4NOPE

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徹底的に視線の話。本当に最高です。画面めいっぱいのデカくて怖いものがこっちを見てるんですよ。こんなもの映画館でしか見られないです。ありがとうございます。誰かに一本薦めるならこれ。

3哭悲

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今年一番楽しみにしていたし、結果人生で一番怖い映画になった。私は人間の理性でギリギリ成り立ってるこの世界が好きなんですが、そこが一度壊れてしまったらどういうことが起きるのかというのを徹底的に映像で浴びせてくるタイプの悪夢。こういうのは現実に起きると本当にキツいですが、映画なのでオーケーです。むしろこういうことが起きるかもしれないと心の準備をさせてくれてありがとう。世に蔓延る黙示録系映画の中で、レベル数段上に行ってしまった超超大傑作だと思います。見るタイミングには気をつけましょう。最後の泣き顔怖すぎ。

2秘密の森の、その向こう

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心の隙間にスッと入ってくるような軽い一作。見た当時の自分に一番必要な映画だった。フィクションが人を助けるとはどういうことか、こういう話をいいと思える自分を褒めたくなります。

1トップガンマーヴェリック

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予告の段階から人生ベストとか言ってましたから、見終わった感想は「ほらね!!」です。今年これを一位にしないというのはちょっと自分の中ではありえないかな、と思います。トムクルーズはマジで本当に凄いよ。この映画マジで凄いよ。

 


殿堂入り スパイダーマンノーウェイホーム

日本の最速、0時からバルト9で見ました。珈琲貴族で始発を待った思い出もあります。雪が降ってましたね。何の情報も入れてなかったのでマジでびっっくりしましたね。マジックナンバー、今年何回も聴きました。今年これ以上の何かは無いだろ!という衝撃体験でした。お疲れ様です。

 

次点。シャドウインクラウド、爆発で戻ってくるところが無ければベスト入ってました(好きな人すみません)ウエストサイドストーリー、強度がある映画でしたね。ハウスオブグッチ、普通にすごい好き。さがす、面白いがあまり見返す気になれない(褒めている)スティルウォーター、個人的に一番好きな話をやってた。よく知ってるこの町がもう同じように見えなくなる話。チップとデールの大作戦、アニメーションで遊ぶとはこのこと。縦横無尽にアニメーションギャグが炸裂する。ナイトメアアリー、これもオチがいいよね。あとルックもいい。バズライトイヤー、普通に良くね?ヘルドッグス(!)この映画の話をすると笑顔になる。良いよね。ニューオーダー、怖ぇよ!

記憶に残ったもの。ザ・ファーストスラムダンク、不満が溜まっているので、また見に行きます。ザ・バットマン、黒いね〜。良いんじゃないかな。呪詛、あの時あの瞬間俺たちは全員呪詛を見ていた。

 

ドラマ。ピースメイカー、良いっすよね。あの写真に混ざりたい。

面白かった劇場体験。アバターウェイオブウォーター、まあね。ハイローワーストクロス、無発声応援上映行きました。みんなペンライト振ってた。MEN同じ顔の男たち、全員が気まずい映像が延々と流れてました。

 

以上!ありがとうございました〜。

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今住んでる部屋を出るまで半年ぐらい 見渡せば物が多くなってしまった 

いるもの、いらないもの、少し考えたらべつに全部いらない気がする 明日家が燃えても持ち物がなくなっても悲しくない ここにあるのは全部自分から出たものだけど自分ではない

BB弾が落ちてた そこで買った銃の存在を思い出す そんなふうに無くしたものを思い出していくということ 健康的だと思う 忘れたくないものは自分の気持ちだ

昔の気持ちはもうわからない 状況だけは覚えている 今になってわかる気持ちというのは、周りだけ塗りつぶして浮かんだ空間という感じで その時の本当の気持ちではないよね と考えたことを書いてて思い出した 

メモやブログというのはこの時のためにある この文章を書けるのは今しかない 上京する前日のブログを読み返した 今にはない''感じ方''で泣きそうになる 誰の心にも届かなくていいから少し先の自分に届くといいなと 全部のことで思うよ

これから何を食べようかな 昨日鍋を食べた

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映画の話色々2017

気が向いた時に書いていきます

以下去年の暮れに書いた文章

 

去年色々思うところがあって今年からちゃんと劇場に通って映画を見ようと決めていたので一本一本の映画の思い出みたいなのが濃い一年だったと思います。正直今年は世の中的にもこれだ!という一作が無かったような気もしますが全体的に地味でも素晴らしい映画が多かったです。

だいたい見たのは全部面白かったんですけど特に記憶に残ってるものを記録用に書き起こしていきたい

30 ウィッチ

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 スプリットの主役のアニヤテイラージョイちゃんですがシャマランはおそらくこれを見て抜擢したと思われるアメリカ映画で、 自主制作独特のザラついた画角が恐怖度をさらに加速させている怪作だと思いますが特に中盤、弟くんがある小屋を見つけてしまう展開があるんですがその場面の、影からニュッと出てくる脚の怖さたるや 確実に見てはいけないものが突然画面に現れたようなそのシーンの凄さはハンパなくちびりました。

29 ミッドナイトスペシャ

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ジェフニコルズ!マイケルシャノン!

現実にはない世界を見せてくれれば映画というのはそれだけで成り立つし俺もそれで大満足なんですけど、これはそれの最たる例だと思います。積み上げて来た全てが遂に現実に見えたラストに「うわぁ………マジか…………」と思わず喋るぐらいに最高でした。余談ですが俺のよく見る夢の一つに謎の宗教団体から追われ車で夜逃げるというものがあるのでこれは完全に俺の夢を映画化したものです 

28 パッセンジャー

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賛否分かれてるみたいですけど自分は結構、かなり、だいぶ…好きなやつです 広告だと宇宙版タイタニックとか呼ばれてたけどそんな甘い物ではない その人が生きる上でそうせざるをえなかった大きな間違いを許せるのか、といった問題提起から始まり、それがどういう答えを見せるのか上手く言い切ってる(ここは色々意見があるところですが、、)拾い物SFだと思います。クリスプラットのやったことはマジで許されるもんではないですよ ないですけど、それに対してオーロラは宇宙船の危機という切迫した現実の中でクリスプラットにあることを叫ぶんですよ それがもう答えだと思うんですよね 人は誰かを利用し合わないと、生きていけないじゃないか ということじゃないですか あそこでオーロラは(今の倫理観で言う)ズルを言ったんですよ そこで初めてお互い同じ立場になり、オーロラと、物語に許しとひとつの折り合いがついたと思います 見てよかった

27 メッセージ

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ドゥニヴィルヌーヴの今年一本目ですね これも本来のSFの枠を超えて最終的にはセカイ系とも言える個人としての領域まで行くところが良かったと思います ドゥニは不安(の予感)を描くのがめちゃくちゃ上手い人だと思っていて、これはファーストカットからもうそんな感じだったのですげー楽しかった 霧の中から出るアボットコステロの怖さと神感もドキドキして最高でした(感想…

26 ジェーンドゥの解剖

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今年のホラーで一番良かったですね 

身元不明の遺体の正体を探るサスペンスでもありますが要所要所でサプライズとも言える引きの展開が盛り込まれてたり意外と丁寧に伏線を回収してたりこんな言い方もなんですがかなり気が利いてる良作ホラーでした ラジオの使い方はビビるというか自分の血がサーッと引いていくのがわかるぐらい最高の演出だったと思います 見終わっていろんなことがあったんでぼやけがちですがこれジェーンドゥ自体は最初から最後まで全く(…)動いてない完全な死体なんですよ そりゃそうですよ死体なんですから動くわけないんですね マジ最高ですね

25 LOGAN

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まあこの順位だからあんまり伝わんないと思うんですけどちょっとすごい傑作だと思います 偉いと思う 

24 ジョンウィックチャプター2

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今年一番楽しかった映画です 

マジ楽しかったな〜 

23 スパイダーマン ホームカミング

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俺は結構いろんなところで「アイアンマン3が好きなんですよ」ということを言ってきたけど本当にアイアンマン3みたいな話でした 何が良かったってその構成ですね まんまと言えばまんまなんですけど 少年ピーターも良かった 悩みが瞬間しかなく「いや、だってそれは悪いことだし…」みたいな割り切りも良い 「やってることは悪いけど、別に死ぬほどのことじゃないし…」 みたいな マーベル、DC、今年もアメコミヒーローが大量に出ましたけど今年は俺的にはホームカミングの年です

22 ハクソーリッジ

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メルギブソンはマジ映画を作るのがめちゃくちゃ巧いなと思いました

面白いし、面白い!

21 沈黙

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内容は色んな人が言ってるんでそっち見てくれればと思いますが個人的には洞窟のおばちゃんの登場シーンとか謎のカメラワークとか、え?なんなんだ…みたいな一瞬だけなんですけどすげー気になる描写がなんかすげー面白くてこういうのはよくわかんないけどすげー良いなと思いました クボも良いと思いますけど沈黙ももうちょいていうか日本人は全員見るべきだと思います

20 エイリアンコヴェナント

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乗組員がアホ過ぎる!というのは置いといて、ジャンル映画の極みみたいなものをぶつけられて本当楽しかった 続編作ってくれよリドリーマジ頼む〜 

19 午後8時の訪問者

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18 ベイビードライバー

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エドガーライトはいつも倫理観がヤバいな〜と思っていたんですけど今回の話の落ち方はモラルと幅を感じてオォーーと思いました そこらへんの大学生みたいな顔したやつが超テク持ってるギャップも燃えるぜーという感じ 全体的に演出がヤバい

17 エル

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今年一番キツみのある映画だったのではないでしょうか… ある事件があったとして、物語の中だとキャラはある筋に乗っかって行動するのが普通だと思うんですけどこの女はそういうタイプ化された登場人物ではなくそのままの人間なんですよね だから観客の思い通りには動かない 何故ならこの人は完全なる他者だから という 終わり際のあのセリフとかギョッとするシーンが多すぎる! 面白い

16 ララランド

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結構な人間が予告の楽しそうなイメージから騙されたと思いますけど凄いのはまあ最後ですよね あり得たかもしれない可能性を走馬灯みたいにバーーーーーーって見せられてそんで最後にライアンゴズリングにこれで良かったんだと言わんばかりにうなずかれたらそりゃ涙が止まんないですよ 映画史と絡めた考察みたいなのを自分で考えるのも楽しかった

15 マンチェスターバイザシー

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乗り越えた人、乗り越えられない人、対比から現れる個々のパーソナリティの違いと…一目でわかるウケが悪いだろうな という、苦い着地に込められた作品の持つ力強さとその優しさがとても良かった
離れるからその大切さを持ったままでいれる、大事に思うから だからこそ住めない ということは全然あるな、と思う
主人公の決断が見せ方として薄い分、テーマの広がりが見えたような気もする 彼は、できなかった。 ただそれだけ そしてそれはいたって悪いことではない、というように

14ナイスガイズ

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13愚行録

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12コクソン

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11スイスアーミーマン

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10ネオンデーモン

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9パターソン

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8 20センチュリーウーマン

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7セールスマン

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終盤のある部分で理由もわからず涙が出た あんなやつに同情したのではない 今思うと、自分の怒りのやりどころが無くなったから、気持ちをどうしたらいいのかわからなくなり思わず男と一緒に泣いてしまったのだ 起こった事件にただ一人折り合いをつけることができなかった、それすらも包む優しさに

 

6ザ・コンサルタント

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5ゲットアウト

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4夜は短し歩けよ乙女

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3ムーンライト

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2スウィート17モンスター

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1ゴッホ 最期の手紙

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17歳のこと

高校時代というのは、不思議な感触を持って思い出される時代だった。よくわからないのである。あの時代はなんだったのか、よくわからない。楽しかったのか、といえばそうでもあったし、そうでもなかったようでもある

15の時、夢を持って入学し、これから始まる日々への期待に自分は確かに胸を膨らませていたし、そしてその通りの面白さもあったような気もする。しかし、いつの頃かその熱狂がよそよそしいものに感じられ始めたことがある。今考えると、それはやはり17歳の境目であったように思う

楽しい、ような気はするがいまいち乗りきれず、そしてそう感じることに自分自身で戸惑っていた。無意識のうちに、楽しいふりをしていたかもしれない。こんな思いをしているのは自分だけなのかもしれない、、と周りを見渡して考えていたこともあった。また、頭を悩ます出来事が次々とふりかかってくる頃でもあり、その対処の仕方がわからなくもあった。そもそも悩み方がもうわからないので、なにで悩んでいるのかですらわからない。心を開いているだろう友達にも、上手く伝えることができないことがとてももどかしかった。

 

今になって振り返って考えるとあの頃の悩みが少しわかる気がする。しかし、今になって持てたその思いは本当にあのときの気持ちだろうか、あの時代だったら、どんなふうに解決できただろうか、

成長したら、時間が経てば、あの頃はどうでも良いことに悩んでいた、と簡単に言えるのかもしれない しかしそれはその時の自分に対してあまりにも冷たい態度のような気がする


スウィート17モンスターの主人公、ネイディーンは自分の持つ自分らしさに、悩み傷つきそして理不尽に近くの人を傷つけてきた。彼女の持つ悩みのようなものは、他人には理解しづらいものかもしれない。もしかすると、何年か経って当人ですらまさに、「あの時はどうでも良いことに悩んでいた」という思いを持つかもしれない。しかし最終的にあの時少しだけ誰かに近づき、少しだけ折り合いをつけ、少しだけ納得できたような、自分でも忘れるかもしれない17歳の時間は、確かに存在はしていたのだ

わかりあえないけど、わかりたい、 わからないけど、そばにいたい、主人公以外にも注がれる優しさと決して一方的な視点からではないメッセージに自分は心の底から感動したし、オカンのメールを打ち直すシーンは感極まってドロドロ涙を流した
地味な映画なのは間違いないと思う
中にはきっと、よくわかんねーヒス女のどこかの世界の話、と受け取る人も少なくない、と思う
しかし、よくわからん世界のよく知らん人間の暮らしに、自分を見つけ、共感させられてしまうことが物語の良さならば、自分はこの作品を今見ることができて本当によかった…と強く思った

 

超よかった!

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2016年の映画色々

今年は豊作だったのでベスト25にしました。全部本当に大好きでしょうがないやつです。

 

1エブリバディ・ウォンツ・サム‼︎ 未来はボクらの手の中に
2ソング・オブ・ザ・シー 海のうた
3森山中教習所
4クリード チャンプを継ぐ男
5ヒメアノ〜ル
6アメリカンスリープオーバー
7アイアムアヒーロー
8スポットライト 世紀のスクープ

9シン・ゴジラ
10ディーン 君がいた瞬間

11この世界の片隅に
12スティーブ・ジョブズ
13ローグ・ワン スターウォーズストーリー
14レヴェナント 蘇りし者
15ボーダーライン
16デッドプール

17 11ミニッツ
18何者
19オーバー・フェンス
20シングストリート 未来へのうた
21オデッセイ
22ドント・ブリーズ
23君の名は。
24ロブスター

25傷物語熱血篇

 

他にもサウルの息子、 ディストラクションベイビーズ、クリーピー、キャロル、ルーム、コップカー、LOVE3D、エージェントウルトラ、エクスマキナヒッチコックトリュフォーなんかも相当良かった。クリムゾンピークもいいマジカルガール大好き神様メール10クローバーフィールドレーンなんじゃこりゃマネーショートおぉ…ヘイトフルエイトオープニングすげぇ死霊館エンフィールド事件良く出来てる遊戯王泣いたバットマンvsスーパーマン最高だ…

今年は面白い映画がありすぎて幸せだった…

 

以下暇な時適当に感想を書いてきます。

25位 傷物語 熱血篇

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とにかく絵が凄まじいの一言。原作に一応あるロジカルな倒し方とかも一切説明してないこととか逆に潔くて好きだし、絵に全力注ぎ込みすぎて一瞬たりともつまんない絵がない。鉄血篇の話何も進んでない感がすごい嫌だったし今回もそんなに展開は無いけどこうまで自分突き通されるともうすげえ…としか言えない。正直凄すぎてビビりました

24位 ロブスター

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今年見た映画の中で一番意味わかんない設定でしたけど話はよくあるファムファタル的逃亡劇やっててそのギャップが新鮮でした。あと画面がいちいちかっこいいんだよな。籠の中の乙女の謎ダンスを今回もやってたので最高です。

23位 君の名は

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22位ドント・ブリーズ

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普通に面白いとはこのこと。しかもこの映画の場合中盤のあの部屋が出てきてから面白さも普通を超えてくるっていう。全ての伏線が回収されていくので見てて気持ち良く傑作だと思います。序盤のスムーズに移動するカメラと小物をじっくり見せるショットは後からはぁー良く出来てんなぁ〜とため息ついてしまった。

21位 オデッセイ

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20位 シングストリート 未来へのうた

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楽しい 80年代の音楽(特にup)と落ちこぼれの兄貴のキャラが良かった。両親の喧嘩の逃げ場が音楽だったのかなと兄貴について思えば思うほど泣けてくる。主人公が音楽より女ばっかり追っかけてて嫌という意見もわからんじゃないがそもそもサクセスバンドストーリーではなく青春音楽映画なんでそこは全然気にならなかった。ラストのオールオッケーではない突き放し感がいい

19位 オーバー・フェンス

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地方都市の気だるさ、特に北海道感を全身に食らってその既視感に涙が出るほど辛くて死ぬかと思った。

18位 何者

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17位 11ミニッツ

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16位 デッドプール

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読者の予想を裏切るひねくれたメタキャラのくせに恋愛とか理不尽な不幸とか誰にでもあてはまる至極真っ当で普遍的なことに悩んでてそしてその展開から逃げてないことに本当に感動した。辛さから逃げるための身を守る手段としてあぁいうキャラになったのかなと想像させるデップーが愛おしく思えこいつらにまた会いたいし幸せになってほしいと心底思う。なんて健気で不憫なやつなんだよ…「でもこれはCMタイムなのさ」とかそんなこと言うなよ…!グゥ…(落涙)

15位 ボーダーライン

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ドゥニヴィルヌーヴが本当に好きでこの人が作る映画ならなんでも大好きなんですけど今回も期待を裏切らず最高でした。まず最初のエッグい死体にジワジワ近づけるカメラからして普段の娯楽映画とは違う異質さを感じるし、低音響かせ不安を煽る撮影は言わずもがなベニチオデルトロの圧倒的存在感はマジでなんなんだ…その割に初登場時は見切れてるのもおっそろしい見せ方だな…

14位 レヴェナント 蘇りし者

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イニャリトゥ特有の人物間をグニャグニャ縦横無尽に動くカメラ、バードマンという舞台よりは逃亡劇という状況がマッチしていてかなり面白かったです。やったことないけどVRってこんな感じなのかなぁってぐらいの凄まじい臨場感。トムハーディのゲスっぷりも画面からビシビシ伝わるクソ寒い地獄めぐり感も最高でした。全編本当に汚いんですけどまあ生きるってのは汚ねえもんだよなと思いました。

13位 ローグ・ワン スターウォーズストーリー

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はっきり言うと一本の映画としては全然ダメだと思います。キャラが全員弱すぎるし前半は何の引っ掛けにもなってないしそれが響いて後半もいまいち乗れない部分もなくはなかった。でもなんでこんなに好きなのかっていうと、だってスターウォーズの世界だから…ということで、デススターの設計図を盗んだ反乱軍の物語をやるという企画を聞いた時点で泣いてたのでそれでいいんだ…ありがとう!!以上!

12位 スティーブ・ジョブズ

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製品発表会直前の話(40分)×3の構成ってのがまず凄まじい。しかも内容もかなり似てるっていう、お前らこんな時に喧嘩やめろと言いたくなるようなしょーもない感じなんですけどその中でうっすら現れる人間関係の変化、ジョブズ自身の成長を浮かび上がらせるアランソーキンの手腕にただただ感心しました。すげー面白い

11位 この世界の片隅に

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内容の良さは言わずもがな、個人的にグッときてしまったのは、作中に「大ごとだと思っていた頃が懐かしい」「何も知らなかった頃に死にたかった」というセリフが出てくるが、まさにそのテーマこそ今年自分が強く思っていたことでもある。つまり「変わってしまった今現在の自分から俯瞰して見た過去の自分の未熟さやその不憫さという感情について」ということで、しかし未熟だろうとなんだろうとその頃の自分は自分なりに精一杯頑張って生きていたのだ。そんな自分の記憶なんかも微妙に刺激される映画でもあった。

10位 ディーン 君がいた瞬間

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ジェームズディーンの伝記映画というよりはディーンのある時期を切り取った青春映画という感じで、ある時期とはつまり死の直前なんですけどこの作品の全編流れる濃厚な死の匂いが青春映画として最も大事な「別れ」を強く意識させるかなりの傑作だと思います。デハーンはいつもお見事。

9位 シン・ゴジラ

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怪獣映画としてのゴジラだけではなくまさに今の日本の象徴としての様々な意味を孕んだゴジラを見れたことが今年最大に嬉しかった。

グラフィカルな決め絵と多用される引き画、抑えられた演技、破壊される東京の美しさと悲しみ…… 後半のヤシオリ作戦の雑さとオタク的な盛り上げに少し嫌な部分も感じたけれど日本映画でもここまでやれるという意地を見た。これを見た後ギャレゴジを思い返すと結構腹立ってくるっていうことでも個人的にかなりの表現革命が起きたのではと思います。

8位 スポットライト 世紀のスクープ

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弱い立場のものが自分だけの武器で一発やってやるという話が好きなので、一つ一つ丁寧に掴んだ事実がささやかに実るラストは粛々とした喜びを感じました。

7位 アイアムアヒーロー

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文句なしの実写化といえば今年はこれ。単行本1巻のテイストをほぼなぞるような丁寧な序盤の進行とそこからの畳み掛けるような作劇、徹底的なゴア描写、そしてそこからのロッカーのあの名場面と来たるラスボス戦!、最高な一本です。

6位 アメリカンスリープオーバー

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 これほど山がない映画も少ないのでは、というぐらい劇的な何かは起こらない。スリープオーバーという一夜のイベントで文字通り今その瞬間だけを切り取られる少年少女のそれぞれの存在が眩しく、時に切なく感じられる、かなりの名作だと思います。イットフォローズも良かったけど個人的にはこっちの方がすげえもんを見た…という気持ちになった。

5位 ヒメアノ〜ル

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4位 クリード チャンプを継ぐ男

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3位 森山中教習所

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完成度という点ではそんなに高いとは言えないしなんならクリードの方が面白いんだけどそういうところでない部分の扱うテーマ自体が最近自分の考えていることにもろに重なってしまったタイミングの良かった作品。正直トドロキの決断は俺にはわからないが、ただやめないことを決めた彼の心の変化にやられてしまった。

  

2位 ソング・オブ・ザ・シー

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子供ゆえの非合理的行動がそのまま可愛さにもなりそれが不憫さにも繋がっている。ベンは妹のシアーシャにいつも横暴な態度を取ってしまうが、だからこそ本人ですら忘れていたその理由を思い出した時、母がいなくなる前に感じていた妹への愛も同時に思い出す場面に心底感動したし子供の時は理由もわからないことに不安になって泣いたり周りを攻撃するもんだったなと自分の記憶も喚起される素晴らしい物語だった。この不憫さからくる切ない気持ちはキアロスタミの「友だちの家はどこ?」「柳と風」で描かれる子供の描写と似ている。

アイルランドの広大な風景をシンメトリックなアートにデフォルメし幻想的に描く演出も素晴らしい。子供から見た外の世界の神秘的な美しさとそしてその恐ろしさというものを視覚的にばっちり感じさせれていたとも思う。ウォンツサムが出てこなかったらこれがダントツ1位でした。

 

1位エブリバディ・ウォンツ・サム

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リンクレイター十八番の何かと何かの間を描いた大傑作。基本バカ共の馬鹿騒ぎが9割だが、同時に徹底的にエモーショナルさを排除した品の良さも両立している。全編がしょーもないギャグばっかりで話なんてないようにも見えるが、自分はこの作品に「何かを好きでいることの呪い」がテーマでもあるように感じた。野球にほとんどを費やしてきた主人公は寮に入り大学入学前三日間の中でこれまでの人生で知らなかった多くの楽しいことや様々な人間に出会う。それにつれてプロに必ずなれるわけでもないことも知りならばプロになれないのならこの時間は無駄なのだろうか?という不安を薄々感じているような表情を中盤に見せる。しかしその答えはラストの時間が止まったような湖でそっと教えられるのだ。「何かに夢中になれるのはそれだけで本当に素敵なことだ」と。

大学最初の授業が始まるところでこの映画は終わる。未来への可能性がひらけた状態で終わる希望に満ちたラストだが同時に何故か物悲しくもあるのは、1980年というもう終わってしまった過去を今現在観客が置かれてる時代から振り返って見てしまうという構図になるためではないだろうか。最近自分がよく考えていたことに一つの答えをくれた今年一番心に残った映画です。

 

 

 

 

 

今年の映画の話

ベスト10と印象に残ったやつもろもろ
思い出したら書き足していこうと思う

スターウォーズ フォースの覚醒
フレンチアルプスで起きたこと
セッション
パプーシャの黒い瞳
約束の地
雪の轍
ひつじ村の兄弟
サンドラの週末
神々のたそがれ
真夜中のゆりかご

スターウォーズに関しては思い入れの強さを語ってもしょうがないところもあるが贔屓目ありで今年を代表する映画だった ちょいちょい現れるダサさすら愛おしい

スターウォーズを見るまでダントツで一番だったのがフレンチアルプスで起きたこと 画の不安さや会話劇、唐突に入る音楽とユーモア等々、面白いことたくさんやってんなぁと感じた 終わり方も素晴らしい 

パプーシャの黒い瞳 徹底的に地味な
映画で、画面も暗く内容も暗いがそれがパプーシャの生きる世界を縛っており窮屈さや生きにくさを強く感じた  今後何度も見るだろうし隠れた名作だと思う


草原の実験
岸辺の旅
セバスチャンサルガド
コングレス未来学会議
ひつじのショーン バックトゥザホーム
ロストリバー
オンザハイウェイ
裁かれるは善人のみ
アンジェリカの微笑み
写真家ソールライター
ロバートアルトマン
ヴィジット
劇場版ムーミン谷の彗星
バードマン

このあたりも良かった
特に挙げてないですが他の大作系のやつもほとんど全部面白かったです どうすればヒットを出せるかっていうのを凄く研究してるんだろうな

ひつじのショーンにめちゃくちゃハマってしまった年でした

終わり

追記
今年見た旧作ベスト20

柳と風
ウィズネイルと僕
恐怖分子
宇宙飛行士の医者
フィールドオブドリームス
やさしい女
隠された記憶
ガーデン
トリュフォーの思春期
C階段
永遠の語らい
私たちの好きな八月
新学期 操行ゼロ
僕の小さな恋人たち
女が階段を上がる時
ピロスマニ
ブーメランのように

思ったこと

最近よく高校の頃のことを思い出している というのは上京して数ヶ月、当時の友達と会う機会が多くなってきたからだ またすぐ会えるだろとあっさり帰った卒業式から会ってない人がほとんどで あの時は簡単にそんなことを思っていたな とか時の流れる速さに若干引いたりもした 自分は二度三度ほど一般的な人が進むレールを外れているので 何か言われるかなと考えたりもしていたが 知ってるのか知っていないのか 特に誰も触れてきたりはしなかった 

正直に言うと今生きていても昔ほど楽しくはない 高校の頃や卒業して一人暮らしをしていた時に感じていたあの得体の知れない不安がまだ心にいるのだ 
 年をとれば自然に消えてなくなるのかもと信じていたがどうやらそうではないのかとわかり始めた
高校生だった自分は何を見てどんなことを考えていたのか 今はもうほとんど思い出せない